栽培に必要となるカルシウムについて

栽培にカルシウムを補給するための粉は、いくつか種類があります。一般的には、以下のものがよく使われます。

1. 石灰

• 種類: 消石灰、苦土石灰、生石灰など
• 特徴: 安価で手に入りやすく、効果も比較的速い。
• 注意点: 使いすぎると土壌がアルカリ性になり、他の栄養素の吸収を阻害する可能性がある。

2. 貝殻石灰

• 種類: カキ殻、ホタテ殻など
• 特徴: 石灰よりもゆっくりと効果が出るが、土壌を中和する効果があり、長期的なカルシウム補給に適している。
• 注意点: 石灰よりも高価で、入手が難しい場合がある。

3. ドロマイト

• 種類: 苦土石灰の一種
• 特徴: カルシウムだけでなく、マグネシウムも含まれている。マグネシウムは、植物の光合成を促進する効果がある。
• 注意点: 石灰よりも高価で、入手が難しい場合がある。

4. 骨粉

• 種類: 牛骨粉、鶏骨粉など
• 特徴: カルシウムだけでなく、リンやカリウムなどの栄養素も含まれている。
• 注意点: 有機質肥料なので、土壌の微生物を増やす効果がある。

5. 海藻粉

• 種類: コンブ、ワカメなど
• 特徴: カルシウムだけでなく、ミネラルやアミノ酸などの栄養素も含まれている。
• 注意点: 有機質肥料なので、土壌の微生物を増やす効果がある。

どの粉を選ぶべきか

どの粉を選ぶべきかは、栽培する植物の種類や土壌の状態によって異なります。

• 酸性土壌の場合は、石灰や貝殻石灰で土壌を中和する必要があります。
• マグネシウムが不足している場合は、ドロマイトを使うのが効果的です。
• 有機質肥料で土壌を改善したい場合は、骨粉や海藻粉を使うのがおすすめです。

カルシウムの補給方法

カルシウムの補給方法は、以下のようなものがあります。

• 土壌に混ぜる: 栽培前に、土壌に混ぜておきます。
• 追肥として与える: 生育中に、追肥として与えます。
• 葉面散布: 葉に直接散布します。

カルシウムの補給量

カルシウムの補給量は、栽培する植物の種類や土壌の状態によって異なります。一般的には、1平方メートルあたり100～200g程度が目安です。

注意点

カルシウムは、過剰になると植物の成長を阻害する可能性があります。補給量には注意が必要です。