石鹸作りにおいて、古い油の方が新しい油よりも適している理由はいくつかあります。
1. 酸価が高い
古い油は、時間の経過とともに自然に酸化が進み、酸価と呼ばれる数値が高くなります。酸価とは、油脂中の脂肪酸が酸化されて生じた遊離脂肪酸の量を表す指標です。石鹸作りにおいては、酸価が高い油脂の方が、苛性ソーダと反応しやすくなり、より良質な石鹸を作ることができます。
2. トランス脂肪酸が少ない
古い油は、加熱や光などの影響でトランス脂肪酸が生成されやすくなります。しかし、新しい油に比べてトランス脂肪酸の含有量は少なく、健康面でも優れています。
3. 安価で入手しやすい
古い油は、廃油として回収されたり、揚げ物に使った油を再利用したりすることで、安価で入手しやすいというメリットがあります。
4. 環境に優しい
廃油を石鹸作りに活用することで、廃棄物を減らし、環境負荷を低減することができます。
ただし、古い油を使用する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 酸価が高すぎる油は、石鹸が固くなりすぎてしまうことがあります。
- 焦げ付きや異臭のある油は、石鹸に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 油の種類によって、石鹸の性質が異なってきます。
古い油で石鹸を作る場合は、上記の点に注意しながら、色々な油を試してみると良い**でしょう。
以下は、古い油で石鹸を作る際の参考情報**です。
- 廃油石鹸の作り方: https://m.youtube.com/watch?v=3QUzlh3C2Lw
- 石鹸の科学: https://hatena.blog/g/10328749687187972893/blogs
- 環境に優しい石鹸作り: https://m.youtube.com/watch?v=3QUzlh3C2Lw
石鹸作りは、奥深い趣味です。色々試しながら、自分に合った方法を見つけてみてください。